アイアンバロンおしえてエリザベス > Vol.17


出産・子育ては大変でしゅ!の巻
【前回のお話】 蘭丸と一緒にファンレターの集計にあたっていたエリザベス先生は死産をしてしまったワンコからのお手紙を見つける。以前から安易な交配・出産に反対の立場をとっていた先生は、交配・出産がどんなに大変な事かを語る決心をした。しかし、「しゃべらせる」と約束をしたババことアイバロ店長の話を載せるスペースが無くなってしまい、暴れられることを恐れた先生と蘭丸は「来月、出産・子育てをテーマに、思いっきりしゃべらせる」事でババを納得させ、事無きを得たのである。と、いう訳で今回は出産・子育て編です!
エリザベスせんせ〜い!こんにちわ!この間の続きし〜ましょ!
はいはい。で、どーでもいいけど、その大荷物はなんなのよ?
あっ、これでしゅか?今日はババのお話が長くなりそうなので、おやつとかもってきたんでしゅよ。ホラ、この間みたいに先生にイジワルされておやつ頂けないといけまちぇんからねぇ・・・。
人聞きの悪いことを言うんじゃないわ!ちゃんとあげたじゃないのよ。
あ〜!!もう、こうやってあんたがおバカな無駄話をするから先月もページが足らなくなったんじゃないの!今月また同じ事が起きたら、ウチのママは絶対暴れるわよ!
そっ、そうでちた・・。では早速始めましょうか?先生?
そうね。じゃぁ呼ぶわよ。いい?
はっはい!
ママァ〜、お話ししてもらえるぅ〜?
ババことアイバロ店長登場!
や〜っと私の出番が回ってきたわね!らんらん、安心してね。今日はちゃんとらんらんの分の晩ご飯も用意してあるから。遠慮なく、滞在してちょうだい。
あっ、ありがとうでしゅ・・・。滞在って・・・そんなに長くしゃべるつもりなんでしゅかね??え〜ではババ、出産と育児の経験談をお願いいたしましゅでしゅ。
それじゃぁ、今回はベティの出産・子育ての時の事を中心にお話しするわね。
その前にちょっと聞いてね。
出産・子育ての方法は一つじゃないの。全てのケースにあてはまる正解なんてないんじゃないかしら?可愛いウチの子の出産・子育てをより良くサポートしてあげたいと考えるなら、まず、2〜3冊の本を読んで、経験者やプロのお話しを伺う事をお勧めするワ。
そうするとみ〜んな方法が違うことが判るの。そこからは飼い主さんの判断ね。集めた情報の中で自分自身が納得でき、共鳴出来る方法をチョイスするの。
生活環境や考え方によって「ウチはコレだ!」というのが違うのよ。決めるのはあくまでも自分。ウチの場合は訓練をお願いした先生とは違う、クラブ活動を通してお世話になっている訓練士の先生に全面的にご教示いただいたの。
ブーボのファーストレディーのアニーちゃんの交配・出産・子育てでお世話になって色々お話しを伺って「コレだ!」って思ったのよ。で、いざウチの子の交配出産・子育てをお願いするときに、先生に「犬はほっておいたって、多少手抜きしたって自分で出産・子育てが出来るわ。でも人がいかに手伝ってあげるかで全然違うの。ママ、どうする?」って聞かれて・・・。「やっ、やります!」って覚悟を決めてお答えしたのを覚えてるわ。
これからお話しする我家の方法は室内飼いで、いつも人と一緒に生活してるワンちゃん向けね。四六時中人が仔犬を触り、電気がついていて、色んな人が出入りしたりするわけ。
だから、他人に対して警戒心の強いワンちゃん(これもまたスゴク自然な事です)とかには別の環境を作ってあげないとね。だから情報の一つとして、お話しさせていただくわ。
じゃ、まずはコレを見て頂戴。
と、言ってババが差し出したモノは・・
あっママ、懐かしいわぁ。これは私の「子育て日記」ね!
ひやぁ〜、これはすごいでしゅね!さすが、こう言うことにはババはマメでしゅね。このマメさをもう少し家事の方面に向けるといいんでしゅがねぇ・・。
夕飯食べたくないのぉ??らんらん?
(プルプル・・・・)
余計な事を・・おバカが・・・。
あのね、これはママが私の交配から出産・子育てまでの全てを書き留めた壮大な記録なのよ。
まぁ、ベッちゃんったら。そんな大それたモノじゃないけど、こういうことって、時間が経つと忘れちゃうし、記念にもなるからつけておいたのよ。
あと成長記録写真ね。写真はざっと1500枚かしら。もちろん、らんらんの時のもちゃんと別にあるわ。
そうでしゅか!

え〜と、ベティは3/15に立ち会い交配17・18に自然交配で結果的に3回交配をしたの。
この時点で出産予定日はベティのお誕生日でもある5/17だって言われたの。

あたし、自分の誕生日に産むって決めてたのヨ。(ウソでしょう・・)
もちろんそれらしい体の変化はあったけど、約一ヶ月後に超音波検査でお腹にベビーが6〜7頭以上いることが判った訳。お腹が目立ってくるのはもっと後よ。
え〜、その辺りの事は先月お話しちまちたので、一気に出産直前までとんで頂きたいのでちゅが・・・?
あっ、そう・・。(ちょっと不満げ)
わかったワ。
たいしたもんだわ!ウチのママを仕切ってるわよ、あの子・・。
では、産室作りの頃から始めてくだちゃい。
ウチはみなさんご存知の様に、お店をやってるでしょう?
だから、いつになるか判らない出産に対応するために、産室はお店に作って予定日の4日前からはお店に泊まり込んだの。
出産するとしばらくはシャンプーできないから、出産1週間前位にはシャンプーを済ませておくのも忘れないで。
そう言えばそうでちたね。オイラも、今や倉庫になっているお店の奥で育った様な気がしましゅ!
あそこは4畳位のコンクリート敷きで排水も出来る様になってるから、水でキレイに流せて清潔だから都合が良かったわ。
それになんてったってコンクリートはすべらないしね。そこ全部を子供部屋にしたのよ。
その一角に段ボールを使って産室を作ったの。
四方を低く囲って底にまず断熱材を敷いて、次にオシッコシーツを敷いて、断熱材とオシッコシーツをシーツで包んだの。
断熱材っていうのは、よくキャンプなんかで使う表が銀色で裏が水色のスポンジみたいなヤツね。これは子育て中期まで使ったわ。出産の時は後産や羊水なんかで床が汚れるからオシッコシーツや新聞紙はたくさん用意しておいてどんどん交換して、常に産室は湿ってない清潔な状態にしてあげないとね!
産室が出来たとき、先生はどんな感じでちたか?
そうね・・・・出産が近づくと、誰に教えられた訳でもないのに、そういう場所を、本能で求めるのよ。ママに「ここでべビちゃんを産むのよ」って言われて産室に入る練習もしたけど、一番のポイントはそばに家族がいてくれるってことだったと思うわ。
ママと一緒に産室でゴロゴロしていると「あ〜、私はココでベビーを産むんだわ!」みたいな気分が高まってくるの。なんでかわからないけれど、私は出産の2日位前からヒュンヒュン言いながら、小さい柔らかいおもちゃを20個位選んで産室に運び込んで抱っこしてあたためてたワ。
ニワトリさんみたいでしゅね!それも“ほんのう”なんでちゅか?
あとで、ゆっくりベッちゃんに聞きなさい・・。
でね、産室の準備も、もちろん大切なんだけど他にも準備しなきゃならない事や物がたくさんあるのよ。
まずは、出産に立ち会ってくださる方をお願いしておいた方がいいわ。
パパとママだけじゃダメなんでしゅか?
ダメっていうわけじゃないけど、でもね、始めての場合はいくら事前に勉強して手順とかを繰り返し練習してても、舞い上がっちゃってそれどころじゃない・・って言うのが本当のトコなのよ。
キャサリンの1回目のお産がうちにとっては初体験だったでしょう?
その時はブーボがパパだったアニーちゃんの出産時のビデオを毎晩毎晩、見て、ロールプレーイングしたの。でもいざキャシーが出産となると、もう頭の中は真っ白になっちゃったもの。合計3回経験したけど、出産中の半日の出来事が夢のよう・・・っていうか無我夢中でよく覚えていないっていうのがホントのとこね。
やっぱりプロの頼れる方が側にいてくれたら百人力で頼もしいワ。でもね、いくら頼れる方にお願いしたといっても、その方が到着するまでに2〜3頭は自分たちで取り上げる事になるから「自分で出来るように勉強しておく」のは必要不可欠ね。
具体的にどんな方にお願いするのがいいんでちゅか?
ウチの場合はさっきも話したように、お世話になっている訓練士の先生にお願いしたの。
もちろん、予定通りに進む話しではないから、出産予定日が近づいてからは、ちょくちょく診て頂いて最後の3日間は半分泊まっていただいたのよ。
そうなの。私は、ハァハァしてもうすぐかも?っていうのが出産の2日前と1日前にあったけど、実は違ったのね。
結局もうすぐかも?から3日目の交配から64日目に出産したわけ。
ちなみにキャサリンが蘭丸を産んだのは交配から61日目だったわ。
それから獣医さんとも密に連絡を取ることが大切ね。正常な出産ならいいけれど、万が一に備えておかないとね。だから24時間連絡が取れる態勢を整えておくと安心でしょう?
時には手術が必要になったりすることもあるんでちゅか?
そりゃないとはいえないわよ。
そういう場合は事前の診断で判る事もあるけど、出産が始まってから・・・って事もあるわ。
それから家族全員の連絡態勢を整えておくことも忘れちゃダメね。もちろん、出産・子育ての期間は先月ベッちゃんが話したように、家族全員が一致団結するのが当然なんだから、パパの会社帰りの一杯も、お姉ちゃんのデートもその間は少し控えて協力してもらいたいけど、だからといって、家族全員がじ〜〜っと、おうちに居るわけにもいかないでしょう?
だから、家族で連絡網を作っておくといいと思うわ。
ふむふむ。“でものはれ物所構わず”って言いまちゅからねぇ〜。
ちょっと・・・っていうか全然違うけど、当たってないこともないわ。
次は用意しておくモノね。たっぷりのトイレシーツ又は新聞紙、小さい段ボールに細かくちぎった新聞紙、(次の子が産まれる時、先に産まれてきてる子を一時的に入れる。新聞紙は保温効果がある。)体を拭いてあげる為の清潔な平織りの布、(タオルのようにループがあると爪がひっかかったりするのでシーツのような布がよい)それからへその緒を切り、縛るための消毒済みのハサミと木綿糸なんかね。ティシュやおしぼりタオルもすぐ取れるところに用意しておかないとね。
へっ?!へその緒というのは、母犬がお口で切ってくれるんじゃないんでちゅか?
もちろん、そうよ。私も最初の2頭は本能に従って、正しく自分で咬みきったわ。
まぁ、そうせざろうえない状況だったんだけど・・・ねぇ、ママ?
そ、その事はまた後でお話しするわ・・。お、覚えてたのね・・ベッちゃん・・
普通、母犬は自分の奥歯でグジグジって咬みきるの。そうするとちゃんと止血効果があるの。出産後、母犬は胎盤を食べ破り、すぐにへその緒をかみ切りにはいるんだけど、その時人がへその緒の根元をしっかり強く握って止血をしながらそれ以上ちぎりすぎないように押さえて、人がベビーの鼻と口に入っている羊水を吸ってあげると、呼吸が楽になるのが早いのよ。
並行して母犬がよく体を舐め、マッサージをして刺激を与えて体を暖める頃には、遅くともミュ〜って産声をあげるわね。
合間を見てギザギザに切られているへその緒をひっかかったりしないようにハサミでスパッと切りそろえて、根元を消毒した糸でギュ〜っと結んであげるの。
母犬があらかた舐め終わったら再度、パパやママに清潔な布でよ〜く拭きながらマッサージをして水分をとって暖めてもらうの。
産湯の必要はないワ。ベビーはじぶんで体温調節が出来ないから十分気をつけてあげないとね。
え〜?なんか納得いきまちぇんねぇ。
おへそはママにグジグジしてもらったほうがいいでしゅ・・・。
これは訓練士の先生にお聞きしたんだけど、稀にへその緒を切ろうとして、夢中になって引っ張っちゃって腸が飛び出しちゃう事もあるんですって。
もちろんそんなことするつもりはないんだけど、とにかく夢中だから・・。
なるほど・・・あ〜っ!もしかして、ぷりてぃ&らぶりー、いつでもカワイイゴールデンのオイラの唯一の欠点と言われてるこのデベソ系おへその跡はババの縛り方がヘタだったからでちゅか??
 (無視)
でもねどんな子でも“出産”っていう事態をスンナリ受け入れられる訳じゃないのよ。
どういうことでちゅか?

ワンコは人間と違って母親学級なんていうのは無いでしょう?
本能で出産にのぞんでいるわけ。だから中には「エッ?ナニ?私どーなっちゃうの??キャァ〜〜」ってパニック状態になって全てを放棄しちゃう事もあるのよ。

知りまちぇんでちた・・。(ショック)
“備えあれば憂い無し”って事で、万が一、母犬が一時的に育児を放棄してしまったとしても大丈夫なように、ベビー用ミルクも用意しとくといいわ。母乳で普通に育ててもあとでベビーのおやつにできるから無駄にはならないワ。
母犬の本能ってスッゴイのよ。さっきママが話したこと、ぜ〜んぶ自分でやるんだから!
胎盤剥離で産まれた時はあとで後産が出るからすぐにキレイにしてあげないとね。
胎盤は2〜3頭分を食べさせたらあとは私達が始末したの。
全部食べさせると多いと思うけど、全然食べさせないのも良くないわ。胎盤を食べさせるトコまでが出産のワンセットだと私は考えてるのよ。
ホルモンにも影響があるんじゃないかと思うの。食べさせない後産とかがついた敷物は母犬が匂いを気にするからスグに取り換えてあげてね。
ババが神秘的に見えまちゅ!
ホホホホホ。照れるわ〜。(本当は全部先生から教えていただいた受け売りなのに、全て自分の手柄にするババ)
じゃぁオイラのお鼻もババがチュッってちてくれたんでちゅか?
そうよ。なんで?
その時にババの口紅がお鼻に着いちゃって、赤っ鼻になっちゃたんでしゅね。
恨みまちゅ・・・。
 (無視)
さて、次に用意しておいた方がいいのが個体識別用(産まれた順、長男・三女などがわかるように)のカラーゴム
新しいお家が決るまでの名前変りね!
予定の出産頭数より多めのカラーを揃えて置いたほうが無難ね。
そう言えばオイラは「ブルーちゃん」って呼ばれてました!
あれはゴムの色だったんでしゅね!
そうよ。ここで注意しておかなきゃならないのがゴムの大きさ。
産まれるとすぐに空気に触れて体が膨らむの。だから最初にピッタリにしちゃうと、ギュウギュウになっちゃうから、少し余裕を見てあげてね。
かといって大きすぎるとひっかかって危ないわ。このゴムはお迎えの日まで外さないから、成長に合わせて頻繁に新しいものに替えてあげるのも忘れないでね!
それから生まれたてのゴールデンのベビーって耳が上に向かっていてお鼻や足の裏はピンク色なんだけど、(はじめから黒い子もいる)少しすると色素が出て黒くなるの。結んであげておいたへその緒は生後3日位でみんなとれるわ。
体重測定用のハカリも必要ね!
産まれた時の体重が全てじゃないけど、一応ね。記念にもなるし!
ハカリはキッチン用のモノで十分よ。ベビー達は大体300g〜500g位だから。
確かオイラは360gだったと聞いていまちゅ。
この辺までが一応の流れなんだけど、ママ・・・私の時の事ちゃ〜んとお話ししていただける??
そう、そう、それ聞きたいでちゅよ!
わかったわよ・・・。あのね、ベッちゃんは「そろそろかしら?」私達が勘違いして、用意万端整ってから3日目に出産したのね。毎晩、半徹夜が続いたモンでついつい私達夫婦はウトウトしてしまったのよ・・・。先生もいったん、お家に戻られてた時だったの。
あせったのは私よ!
陣痛が始まって「出る〜ぅ〜」って感じになったんで、横の寝袋で寝ていたママを起こそうとしたんだけど高イビキ。疲れも溜まってから気付いてくれなくて・・・。
“ママ”という生き物は一度寝たら起きましぇんからねぇ。(しみじみ)
で、先生はどうちたんでしゅか?
仕方ないから自力で事にあたったワよ!でも、本能が教えてくれたから立派にできたワ。
私はなんか急に「ハッ」として目が覚めたの。そしたらお腹の上にベビーが2頭乗っていて、隣にベッちゃんが立ってたの。ホント、驚いて飛び起きて、近くで寝ていたジジを起こしてベティを褒めたり、ベビーの面倒をみたり、先生にお電話をしたりして大慌て・・。
先生、さすがでしゅね!
ベビーの安全を確保するために、ババのお腹の上に置いたんでしゅね!
あそこなら有り余る皮下脂肪でフカフカしてて、暖かくてサイコーでしゅもんね!(ニコッ)
らんらん〜?そ〜んなに夕飯食べたくないの?
(プルプル)
でも、ホントにベッちゃんは偉かったと思うわ。
へその緒もちゃんと切ってあったし、胎盤も食べてベビー達はとってもキレイだったの。産室も少しシミになってた位で、汚してなかったしね。産室で産んで、すぐ横で寝ていた私のお腹の上にくわえて運んだのね。
私は10頭産むのに3時間位しかかからなかったけど、中には半日以上かかる子もいるのね。出産は何と言っても体力勝負だから、途中の栄養補給も必要よ!
仔犬用のミルクを濃いめに溶かしたのとか、ハチミツ、栄養ドリンク、イチゴにかけるチューブ入りのコンデンスミルクをそのまま吸わせてあげるのもいいわ。でも水分補給は別。やっぱりお水でないとね。中休みに「オシッコする?ウ○コする?」って聞いてあげてしたそうだったらトイレや外に連れていってあげてね。出産中は自分の意志で産室を出ることはまずないから、促してあげる事が必要よ。
それから産まれて体を拭き終わってへその緒を結んだら、必ず母乳を飲ませること!
初乳は免疫を植え付ける意味でもとっても大切なよ。大抵ベビー達は匂いを頼りにビックリするくらい元気に、すぐに上手におっぱいにハイハイしていくものなの。
そうね、あまり神経質になりすぎるのもよくないけど、ベビーみんなにおっぱいがいきわたってるかみてあげたいわね。
もし、おっぱいの出が悪かったり、ベビーの頭数が多かったら場合によっては補乳も必要だわ。ウチはお陰様でベティもキャシーも母乳だけで育てることができたけど。
そしていよいよ育児が始まるわけでしゅね!
そう。離乳食が始まるまでの2週間はそれほど大変じゃないし、ベビー達をみつめて楽しむ時間もたっぷりあるわ。
この間にパパやママは十分に体力を養っておかないと・・。離乳食が始まるといよいよ育児戦争の幕開けよ!
盆と暮と正月とクリスマスと引っ越しが間髪入れずに、津波の様に襲って来るのよ!
なんか、恐いでしゅねぇ・・・?
さてと・・母犬は最初の2〜3日、ベビー達から離れたくないから、産室から出たがらないのよ。でもオシッコもしなきゃならないし、気分転換も必要だから、少し外に連れ出してあげるといいわ。まぁ大抵はドアを出て15歩位の所で用を済ますと「帰るっ」て言うわね。母犬の意志を尊重してあげるといいわね。それから出産後1〜2回のウ○コは胎盤なんかを食べたからタール便をするけど、心配はいらないわ。(出産後はお尻の毛が後産などで、緑色になるから暖かいおしぼりタオルでよく拭いてキレイにしてあげる)
そうなの。オシッコだとかウ○コなんて、ど〜でもよくなっちゃうの。食事だってそうね。
へぇ〜、先生が食事もどーでもよくなるとは・・・。
だから、飼い主さんはその辺のところをよく、フォローしてあげてね。
母犬は出産で体力を消耗してヘトヘトなんだから、いつまでもベビーをいじくりまわしたりしないで、部屋を暗くしてゆっくり休ませて、いたわるようにしないとね。
そうね。落ちつたらおっぱいをガンガン出すために食欲も出るから、食事回数も多めにして、間食もさせてもらわないと、体が保てないのよ。
あ〜っ、大変!!
出産直後からこれだけは気をつけておかなきゃいけない事があったわ!
な、なんでちゅか??大声出して・・。ビックリするじゃありまちぇんか・・・。
だってスッゴイ大事な事を言い忘れてたんだもの・・。
あのね、これまた悪気は全然無いんだけど、ベビー達は起きているときは一時たりともジッとしてないから、母犬の背中にまわったりして、何かの拍子にベビーちゃんを体で踏みつぶしちゃう事があるのよ・・・。(産室を出入りする時は、よく見て仔犬を踏まないように気をつける
ぎょえ〜っ?!それは本当でちゅか?
キャッちゃんママに踏まれたら一発・・・でしゅよ?(ドキドキ)
珍しい話しじゃないわ。実際これは、ワンコに限らずどんな動物でも起きる事なのよ。
“淘汰”といって生きていくに十分な力がない子が亡くなる事もあるのね。
母犬に潰されてしまうのも“淘汰”だという人もいて、確かにそれもそうかもしれないけれど・・。
でもね、例えばキャシーなんてベビーが背中に回って産室の壁に挟まれてギャーギャー言ってても平気でいたりするの。「はさまっるよ〜」って言えない位元気がない子だったら“淘汰”かもしれないけど、大声で訴えてる子を潰してしまうのは“事故”だと思うの。
だから最初の2週間位は常に誰かが側にいて見ててあげたいワ。だって、せっかく元気にこの世に産まれてきた命でしょう?
もちろんでしゅよ!ババは間違ってましぇんよ!
ありがとう・・・らんらんにそう言ってもらえるとうれしいわ・・。
出産は無事済んでも、その後の母犬に変化が見られるのもよくある話しだわ。
そうね、人間にベビー達を見せたがらない、触らせないなんていう子もいるらしけど、それもその子にとっては自然な事なのよ。
パパやママにもでしゅか?
極端になるとそうね。一緒に暮らしてるワンコだって近づかせない子もいし、全く平気な子もいるし。
私は全然、ま〜ったく平気だったわ。
パパやママはもちろん、“人間”を信用してるからあんたのママやスタッフ人間はもちろん、初対面の人にだって平気だったし、お兄ちゃん達やキャサリンも大好きだから、「来て!見て!触って!私のべビちゃん!」ってなもんよ!
でも、ウチのお兄ちゃん達はベビーを見せるとすごく困った顔をして後ずさりして逃げちゃったわね。中にはベビーのお尻を舐めたりして育児を手伝う父犬もいるらしいけど。
フ〜ッ・・・。しかし確かに「思いっきりしゃべらす」とは言いまちたが、ここまで思いっきりしゃべり倒すとは・・・
なんか言った?
いえいえ、なんでもありまちぇん。あの〜またページが足りなくなりそうなんで、サクサクッと話しを進めていただけまちゅか?
 わかってるわよ!!
あっ、ちょっとまってくだしゃい・・・
ママ?なんでちゅか?
編集者何やら蘭丸に耳打ち・・・・・
えっ?はい、もうどう考えてもページ数が足りない
。いくら私が優秀な編集者でもまとめるのは困難だ。なんとかしろ・・って自分で言ってくだしゃいよ!
えっ?私が言うと角が立つからあんたが言ったほうがいい?ってイヤでちゅよオイラ・・。
全部聞こえてるわよ!
いいワ、らんらん、今号は特別予算を計上するワ!
何ページになってもいいってママに言いなさい!
はっはい!じゃぁ、もっとしゃべって結構でしゅ・・・・。
パピー達のミルクの量が母乳だけで足りてるかどうかもよく観察してあげてね!
キュ〜キュ〜鳴いてる事が多いとお腹が空いてる事があるし、頭数が多いと、物理的に足りなくなるわ。
あと、ベビー達が団子になって寝ていたら、室温が低いってことだから暖めてあげてね。
オシッコ&ウ○コも母犬が肛門とかを舐めて刺激を与えてさせるんだけど、これも中にはしてあげない母犬もいるから、そういう時は人間が濡らしたコットンで刺激してあげるのよ。
産室は清潔が第一だから、とにかく四六時中掃除が必要だわ!
ベビー達はおっぱい飲んでオシッコして、ウ○コして寝るのが仕事でしょう?だからほっておくと、すぐにウ○コまみれになっちゃうから・・・。
最初のうちは母犬がオシッコとかをキレイに舐めてあげるから、日に2回位のペースでシーツやオシッコシートを替えれば大丈夫だけど、だんだん母犬の処理だけじゃ追いつかなくなるのよ。だからマメにやってもらわないと困るわ。
1日に1回以上はベビー達をお湯で絞ったタオルで拭いてあげることも忘れないで!
いいペースになってきまちた!
体重測定は大体週1回のペースでやったわ。
順調に成長していることを見極めるためね!でも数字を気にしすぎちゃダメよ。
私達は出産後、1週間でお家に戻ったの。その頃にはだいぶ私も落ち着いてたし・・。
ママとパパはその間、寝袋を持ち込んでお店に寝泊まりよ・・。ホントに感謝してるわ。
べッちゃん!!ママ、うれしいわぁ!
で、その後は毎朝ベビー達を合わせて14頭で出勤したの!
この頃になるとほとんどのベビー達の目頭が開きかけてきたの。まだ見えちゃいないけど、強い光は目に悪いからフラッシュを使った撮影はしばらく禁止ね。
目頭が開きかけてきたのと同じくらいに立って歩こうとする子がでてきたわぁ。ヨロヨロしてるだけだけど、カワイイモンよ。
個体差があるけど、中には産室から抜け出して店内に進入しよう!なんて心意気の子も出てきたから、産室の仕切りを高くしてもらったのよ。
話しが少し前後するけど、初めての爪切りは産まれて10日後くらいにしたわ。(産まれてすぐに狼爪を根元から切るのも良いらしいが、ウチはそれは遠慮した)
爪がとがってると母犬のパイパイがキズだらけになっちゃうし、ベビー同士で遊びだすと危ないじゃない?もちろんその間にも体に異常はないか、例えば男の子ならタマタマがちゃんと2つ下りてきてるか?とか検便とかのチェックはやってるわよ!
そしてお食い初めね!
勢いがでてきまちた!!この調子でお願いちまちゅよ!
ベティの時は産まれて21日目にお食い初め、つまり離乳食を始めたの。(頭数が多かったり母乳が足りなかったりする場合はもう少し早める)
これには新しくベビー達をお迎えしてくれる御家族やお世話になった方々に来ていただいて、盛大にやったわ!
ウチの離乳食はまず、牛の上等な赤身の生肉のブロックをフードプロセッサーでよ〜くミンチしたモノから始めるの。
穀類やフードなんかの固形物の前に消化の良い生肉で胃腸を3日かけて慣らすの。この牛のミンチ30gを初日1回、2日目2回、3日目3回、4日目から普通の離乳食のスタートよ。訓練士の先生に教えていただいて、キャサリンの最初の出産の時からこの方法をとってるわ!
新しいパパやママになるかもしれない人やワンコ仲間の人達のおひざの上にだっこしてもらって、お手々で細長くしてもらったお肉を食べさせていただくんでちゅよね!
オイラはこの時たまたま、今のママに食べさせてもらったんでちゅよ!運命を感じまちゅ〜!
あんたと蘭ママのぺアーだけトロくさくって、他の子が全部食べ終わってるのに、いつまでも食べてたわよねぇ・・あの時は蘭ママが不器用だから・・って話しになってたけど、今考えればあんたが単純に食べるのが遅かったのよね。
この頃から慌ただしさに拍車がかかるわ!
離乳食が始まれば当然、ウ○コの量も増えるし、私は1日中テッシュをもって駆けずり回ってたわ・・。離乳食をあげて、体を拭いて、トイレを片づけ、耳掃除やらの世話をして、遊んであげて、産室を掃除して、寝たら合間をみて大人ワンコの散歩に行ったり、自分の用事、写真の整理なんかをして、また掃除して、シーツの交換をすると次の離乳食作り・・・って感じだったわねぇ。
離乳食は通常1日5回。ママ達は寝る暇なんてないくらい忙しいのよ。(アルバイトさんを頼むお家もあるらしい)20日も経つとベビー達も動きが活発になってきて、兄弟同士で引っ張り合いを始めたり、盛んに遊ぶようになるの。ウ○コも当然多くなるし。ちょっとの間も目が離せないわよ。ベビー達は寝てると天使、起きてる間は小悪魔ちゃんって感じね。
離乳食を始めて4日目の生後25日からトイレトレーニングを開始したの。4畳の子供部屋の周りに高い囲いをつけて、母犬の出入り用ドアもつけてその中のスペースが全部子供部屋になったの。
段ボールで作ってあった産室の囲いは切り取って、ベット面だけ残して、部屋の一角にフチの低いパパ手作りのトイレトレーをおいてその上にオシッコシーツをガムテープで止めておいたの。
で、トイレトレーニングが始まると必ず起きるのが、「トイレ壊し」。
もう、キレイにするとすぐに引っ張ったり破いたりするわけよ・・。読者の皆さんもワンコのお迎えの時を思い出してみてほしいわ。1頭でもすごいんだから、それが10頭だったらどんなにすごいか・・。
しまいには吸水面よりガムテープの方が多くなっちゃって・・イタチごっこだったわねぇ・・。
う〜ん、オイラはあんまり参加しなかった様な気がちまちゅけど?
あんたはのんびりしてたから、いつも隅の方で寝てたもんねぇ・・。
細かい事を話しだすとキリはないけど・・・・・
じゃぁ話さないでくだしゃい。   (ニコッ)
(無視)離乳食が始まってからは色々なモノを作ってあげたわ。ウチは手作り+フードの離乳食だったの。工夫していろんなものを作ってあげたわねぇ。おやつも結構あげたし。
お陰で私のベビー達はスクスク育っていったわ!
トイレトレーニングを始めて10日もすると、ほとんどの子がちゃんとトイレでオシッコもウ○コもするようになったの!大したモンだったわ!
ホ〜ッホッホ!な〜んたって私の子供だもの。優秀で当たり前よ!
で、ベビー達も大きくなってきたし、トイレトレーニングも始めたしで移動が大変になったんで、また店でキャンプを張る事になったの。
これは最後のベビーが・・スタッフ人間の所にいったジュニアのことだけど、この子のお迎えの日まで続いたの。普通のお宅は自宅で出産子育てだからこんな事はないけどね。あの頃、店には湯沸かし器もなかったから、蘭丸達の冬場のお産程じゃなかったけど、苦労したわ・・。
ジュニアの母はその頃まだ、お客さんだったんだけど、ほとんど毎日“我が子”を見に来てくれて、それがきっかけですっかり仲良くなったの。途中からはトイレ交換でもなんでも手伝ってもらったわ。留守番もしてもらってその間に銭湯に行ったり、洗濯に家に帰ったりさせてもらって。ホラ、立ってるものは親でも使えっていうじゃない?
お店のスタッフにも友人にもずいぶんと手伝ってもらったわ。男性は仕事でいないことが多いでしょう?だから皆さんに助けてもらったからこそできたんだと思うわ。
寒い時と暑いときとどっちが楽だったでしゅか?
そうね、ハッキリ言って冬場のお産の方が楽だったわね。
ベビー達は寒さに弱いから、産まれてしばらくの間は常に室温は28℃位に保たなければいけないの。冬場でもTシャツ1枚よ。まぁ冬場はそれで人間も大人ワンコも平気なんだけど、夏場はねぇ・・いくら暑くてもクーラーかける訳にいかなし母犬が大変ね。
それにノミ・ダニ・蚊の心配もあるし、、食べ物は痛みやすいしで、気を揉んだわ。それに「冬に生まれた子の方が強い」っていう俗説もあるらしいわ。
目がしっかり見えてきて、強めの光もOKになったら、日光浴も大切な日課ね!
季節によるけど温度に注意しながらガラス越しやベランダなど、他の犬や猫が通ったり しないところでするの。
私のベビー達は大きなケージに皆を入れてお外にだしたの。骨を丈夫にして、体を清潔に保つためにかかせないことよ!その間にママは子供部屋の大掃除。安全な除菌剤やオレンジエックスなんかで水洗いをして水分を十分拭き取り、床を乾かしておくわけ。
産まれて49日目に第一回目の8種混合ワクチンの接種をするために、獣医さんにいったの。ワクチンを打つと、オシッコから少量ではあるけれど、菌がでるから全員がいっぺんやるのよ。この時に、検便や簡単な健康診断をしていただいて、「どの子も異常なし」のお墨付きをいただいたわ。
そしてその翌日の50日目、私は朝からな〜んかイヤな予感がしてたの。
この日がベティとベビー全員で過ごす最後の日だったのよ。
早い子は翌日からお迎えが始まったの。基本的には60日間は母犬の元で育てるんだけど、新しいお家のご希望で一番早い子は51日目にお迎えだったの。
一番長くいたスタッフ人間のところのジュニアは80日間ウチで過ごしたのよ・・・なのに・・あの子ったら・・。
あ〜里帰りしたとき、興奮してすぐにババの事がわからなくて「おばさん、だ〜れ?」って言っちゃったんでしゅよね。
今やジュニアは“恩知らず犬”の名を欲しいままにちてまちゅもんね。で、そんなことはどーでもいいんでしゅけど、お迎えにあたっての勉強会はちなかったんでしゅか?
もちろん、したわよ!
始めてワンコを飼う方も多かったし、今までの事、これからの事をちゃんとお話ししなければならないワ。お迎え前やお迎えの日に簡単なテキストを作っておいて、2〜3時間くらいお時間を頂いてお話ししたの。最後はもちろん質疑応答よ!
お客さまの中には「え〜っ、ウチはそんなこと何にも教えてもらわなかった!」っておっしゃる方が多いんだけど、絶対に必要な事よ!
中には全然知識が無いまま飼い始めちゃって、すぐにお散歩には出すわ、真冬にお外でベビーを飼うわ・・なんてとんでもない事をしちゃう人もいるのよ・・。
ここまでは間違いなく、実家の責任だと思うわね。それからウチはせっかくできかけているトイレトレーニングを、新しいお家に行っても忘れないように、ウチで使ってたのと同じパパ手作りのトイレトレーやいつものオシッコシート、当日分の手作り離乳食なんかも持って帰ってもらったの。
ふ〜ん、いいでしゅねぇ〜。
それはもしかしてオイラが新しいお家でトイレトレーニングを忘れそうになったという事件の反省からでしゅか?プン!
執念深いわねぇ・・。(蘭丸の時はトイレトレーのお持たせがなかった)
最後のお迎えだったのに、トイレトレーもらえなかったこと、まだ覚えてたの?
あと、皆さんに喜んでもらったのは「その子の成長アルバム」ね。
その子の写ってる写真を集めて150枚位でミニアルバムにまとめたの。両親犬の紹介やお腹の中にいるときのエコーのコピー、産まれて初めて首につけたゴムも入れて・・。
新しいお家の子になって思いっきり可愛がってもらって健康に元気に育って欲しい・・っていう願いを込めて作ったのよ。
あっ!それならオイラも持ってましゅよ!
皆に「いいなぁ〜」っ言われましゅ!自慢でしゅよ!!
駆け足でお話ししたから「どこがそんなに大変なの?」って言う方もいらっしゃるっかもしれないけど、そんなことないの。あくまでもこれは一部分の話し。
これで、駆け足でしゅか・・・並足だったらエライ事になってまちたねぇ・・・。
悪かったわねッ。
イエイエ・・。プルプル・・・。
イタズラだってハンパじゃないし、あんまり言いたくはないけれど、経費だってスゴクかかるの。テッシュペーパーなんか最盛期は1日で5箱位使っちゃうんだもん。
電気代水道代なんて普段の3倍位ね。水道局の人が「水漏れしてるんじゃないですか?」って調べに来たわよ。食費・衛生用品・病院代・先生方へのお礼・その他フィルム代とか細かいものまで含めると100万はかかったって、ママが言ってたわ。
金額の話しをするのはいやらしくってイヤなんだけど・・・
そんなことありまちぇんよ!
ここまでしゃべくりまくっておいて、お金の話しだけしないっていうのもかえって不親切というものでしゅ!
ありがとう・・。うちはかかりすぎかもしれないけれど、これはホントの話しなの。
「ウチの子のベビーにできる限りの事をしてあげよう!」と思って色々してたら結果的にそうなったの。だから「こんなにお金をかけた」って意味じゃないことはわかっていただきたいわ・・。
ババ、よくぞお話しちてくれまちた!
こういうことこそ、皆さんが一番知りたがってる事だとオイラは考えまちゅ!それからもちろん、この読者にはそんな方はいらっちゃいまちぇんが、「ワンコで一儲け、ヒッヒッヒッ」なんて人の撲滅にもつながりまちゅ!すばらちいでしゅ!
偉そうに・・・わかったようなことを・・
でもね、これだけは自慢したいことがあるの。
これ以上まだあるんでしゅか?
あのねぇ・・。ウチはキャサリンが2回、ベティが1回の出産で合計32頭のベビーを送りだしたんだけど、このなかで、ただの1頭も死産や淘汰で亡くなる事がなかったの。これは我家の誇りよ!
母犬・父犬の健康状態が良かったのと、パパやママがキチンとお勉強して出産に望んだこと、そしてなによりも手間を惜しまず、子育てに専念してくれたからだと思うわ。
でもね、いくらきちんとがんばっても、死産や淘汰はもちろんあるし、仕方無いことだとは思うの。ウチはその点でもすごくラッキーで恵まれてたんだって、パパやママは今でも神様?!にとっても感謝してるわ。もちろん、助けてくださったり見守ってくださった皆さんにも、私達一家は感謝の気持ちを忘れた事がないわ。
べっ、べっ、べッちゃんったら・・・(号泣)
あ〜あ、ババ、お化粧落ちちゃって凄まじいお顔になっちゃってましゅよ・・
ただでなくても夕方はお化粧が崩れるんでしゅから・・鼻水まで垂らしちゃって・・・
これじゃ土砂崩れでしゅよ。お客さん帰っちゃいましゅよ・・。
ホラ、オイラのヨダレ拭き貸してあげまちゅよ。
らんらん〜?
なんでしゅか?
夕飯抜き!!
ごっ、ごめんなちゃ〜い!
余計な事を・・おバカ・・・。
あっ、それから今月は「ババのHITORIGOTO」もやるから、スペース空けときなさいね!
写真の分も忘れるんじゃないわよ!!
あ〜、もう、どーにでもなれでしゅ〜〜!!ママッ〜!

エリザベス先生初産のアルバムより キャサリン2回目の出産アルバムより

 生命誕生の素晴らしさは感動の一言です。それが我が子のベビーとなるとまたひとしおだと思います。
が、私は1頭づつ産まれる度に「この子は生きてるか?五体満足か?次の子は大丈夫か?」と本当に胸が痛くなるくらい心配でずっとずっと心の中で皆の無事をお祈りしていました。
ベビー誕生の喜びを感じてる余裕なんてなかったというのが本当のところです。楽天家の主人でさえ、産まれた子が3秒も動かないでいると「この子はダメだぁ〜」と決めつけ早合点してしまうほど、出産中は“動転し続けてる”のです。我家の成犬の子育て方針は「4頭まとめての下町育ち」なので結構大ざっぱに育てましたが、ベビーとなると話しは別。ベビーは小さく、弱く、守ってあげなければなりません。衛生面その他全てにおいてとても気を使いました。
 我家は出産後、ベビー達の特徴が少しわかってくる30日目くらいから、「ウチの子が欲しい」と言っていただいた早い順に来ていただいて「どの子にするか」を決めていただきました。それまでは「ウチの子」だけれど、○○さん宅は△色のゴムの子と決ると、その時から何て言いますか、ベビーをきちんと育てる親元としての「責任」がプラスされて、ますます「ちゃんとやらなくちゃ!」と気の小さい?!私はいつもピリピリしていました。(それに比べて主人は、心から子育てを楽しんで、子供部屋に居るときは本当に幸せそうでした!性格の違いでしょうか?母親・父親の心境のちがいでしょうか?)ベビー達が新しいお家に行ってからも、色々なお話しを伺うにつけ、一喜一憂・・心配事の絶えないのが親元です。交配・出産・子育ては安易なものではありません。これを読んでいただき、その一片を知っていただければ幸いです。

なんだかホントに長々とすみません。2回に分けて交配・出産・子育てをお送りしましたが、いかがだったでしょうか?前編を読んで下さった方からもたくさんの反響をいただきました。「よくぞ、取り上げてくれた!」と言っていただき、ホッとしています。
非常に微妙な問題ですので、あまり断定的な事は申し上げられませんが、あくまでも私達は「安易な交配・出産は反対」という姿勢でいることには変りません。
さて、エリザベス先生とキャサリンママの育児方法の違い?を書いておきますね!それぞれの性格が出てますのでお楽しみください?!それではまた来月お会いしましょう。

出産すると性格が変る??
 

出産後、気が強くなった、よその子にお尻のニオイをかがれると怒るようになったというのは、結構よく聞く話しです。前にもお話ししましたが、キャサリンママは出産後、ベビー達を守る意識が目覚め、吠える様になりましたし、よその子嫌いになりましたが、エリザベス先生はま〜ったく、1ミクロンも変わりませんでした。やはりそれぞれ・・・という事のようです。

エリザベスVSキャサリン  こんなに違うぞ!子育ての姿勢?!
 

【エリザベス】
●やるべきことはやるが、それ以上の特別な事はしない。子育てから離れ、“自分の時間”も結構楽しんだタイプ。
●離乳食が始まると、自分の食べたモノを全て吐き戻し、ベビー達にあたえようとする。それではベティの体力が持たないので、やらないよう防いだが、とにかく毎回“吐き戻し”を試みた。(→野生?の本能強し?)産後はかなり痩せた。
●自分がもらったおもちゃやおやつも全て食べずに子供部屋にせっせと運ぶ。砂肝を5個あげればママのスキをみて5個全部を運ぶという念の入れよう。

【キャサリン】
●とにかくベビーとよく遊び可愛がり、産室から出ずにベビーの世話や躾けをする。手塩にかけて子育てをしたタイプ。
● 食事やおやつはベビー達の分まで食べようとする。ベビー達が離乳食を食べると知ると、子供部屋のドアに鼻を押し付け「ママよ、パイパイよ」と声を出す。ママのパイパイと離乳食では当然ママのパイパイの勝ち。そうなるとキャシーを子供部屋に入れないと収拾がつかなくなるので仕方なく入れる→キャシーは離乳食を平らげ、ベビーはパイパイにぶら下がる。(→レベルが同じ?又はふんだんにオッパイを出す為?とういうことにしておこう)産後のひだちが良すぎてかなり太ってしまった。 ・ベビー達にあげようと自分の食事を吐いたのは1回だけ。


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