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健康補助食品ワンポイントアドバイス
〜正しい健康補助食品の選び方〜

はじめに

一般に「健康補助食品」とは「普通の食品よりも健康に良いと称して売られている食品」と考えられていますが、現状においては、「健康補助食品」そのものを規定する単独の法律はなく、「健康補助食品」についての明確な定義はありません。

したがって、法律上、「健康補助食品」は「通常の食品」と何ら変わりのないものと考えられます。
しかし、「健康補助食品」の形状ひとつ取ってみても「健康補助食品」は「通常の食品」とは性質を異にするものであるということは明らかであり、これらを一緒くたにして、「通常の食品」に関わる数多くの法律で規制することにはかなりの無理があります。

そして、このような「健康補助食品」とこれらを取り巻く数々の法律との複雑な関係を背に、健康補助食品取扱事業者が「健康補助食品」に関わる諸法令による規制事項を把握しきれずに業務を執り行っている例は少なくなく、そのために健康被害や不適切な販売方法を巡るトラブルなど、消費者が被害を被る例が後を絶たないというのが現状なのです。

本項では消費者の皆様に、気軽に、そして安心して「健康補助食品」を食生活の中に取り入れ、健康維持にお役立てていただくために、主に製品パッケージの記載事項、すなわち「食品表示」から危ない健康補助食品を見破るテクニックをご紹介させていただきます。

正しい健康食品の選び方

チェックポイント1:1日摂取目安量は適切か?

ビタミンやミネラルなど、いくら私達の健康維持に必要不可欠な栄養素といっても、やはり過剰摂取は禁物です。

脂溶性のビタミン(A・D・Eなど)などは必要以上に摂り過ぎると過剰症を招き、重篤な健康被害をもたらすケースもありますので特に注意が必要です。

「栄養素等摂取目安量」を参考に、過剰摂取を避ける必要があります。 パッケージに記載されている1日摂取目安量と栄養成分表示から実際の1日あたりの栄養素摂取量を算出し、製造業者等が定めた1日摂取目安量が適切か否かを判断する必要があります。

〔参考サイト〕
1日の栄養素等摂取目安量(東京都)

チェックポイント2:医薬品成分が含まれていないか?

国内で使用が認められていない食品添加物を食品に使用すると違法となります。

特に、外国産の「健康補助食品」には、原産国では食品への認められていても、日本国内で食品への使用が認められていない食品添加物が含まれている可能性がありますので、特に注意が必要です。

「原材料名」の欄の後半部に記載されている食品添加物がすべて食品への使用が許可された食品添加物であることを確認する必要があります。

〔参考サイト〕
一般に食品として飲食に供させている物であって添加物として使用される品目リスト(財団法人日本食品添加物協会)
既存添加物名簿収載品目リスト(財団法人日本食品化学研究振興財団)
天然香料基原物質リスト(財団法人日本食品化学研究振興財団)

チェックポイント4:食品アレルギーの原因となる原材料が含まれていないか?

食品アレルギーのある方は「原材料名」の欄を見て、アレルギーの原因となる原材料(=特定原材料)が含まれていないことを確認する必要があります。

なお、特定原材料が含まれているにも関わらず、表示を怠っている例もまだまだあるようですので、原材料名の欄に特定原材料名が記載されていない製品についても、念には念を押して製造業者等に問い合わせてみるとよいでしょう。

チェックポイント5:ホームページで製造業者等の安全管理に対する姿勢をみる

ほとんどの健康補助食品のパッケージには製造業者等のホームページアドレスが記載されています。

製造業者等のホームページには必ず目を通しておきましょう。

その会社の規模やISO認証取得状況などから、品質管理や衛生管理など、安全の確保にどれだけの力が注がれているのかをある程度確認することができます。

チェックポイント6:わからないことは電話で聞く

ホームページアドレスの他にもほとんどの健康補助食品のパッケージには「お客様相談室」と称して製造業者等の電話番号が記載されています。

わからないことや気になることなどは何でも気軽に電話して質問してみるとよいでしょう。

電話対応によってもその会社が信用できる会社なのか否かある程度知ることができるでしょう。

チェックポイント7:「認定マーク」は信頼の証

特定の機関が、ある一定の基準をクリアした健康補助食品について、特別にマークの貼付を許可しているケースがあります。

これらは、特定の保健機能や安全性を有するものとして各種機関から認定を受けているものですので、安全性等をみる際の判断材料として大いに役に立つことでしょう。

特に信頼性の高い認定マークとして、厚生労働省が許可する「特別用途食品許可証票」、同じく厚生労働省が許可する「特定保健用食品許可証票」、農林水産省認定機関が許可する「有機JASマーク」、財団法人日本健康・栄養食品協会が許可する「JHFA認定マーク」などがあります。

〔参考サイト〕

特別用途食品とは(東京都)
特定保健用食品とは(東京都)
有機食品の検査認証制度(農林水産省)
JHFA認定マークとは(財団法人日本健康・栄養食品協会)

おわりに

ここ数年で食に関する様々な事件が相次ぎ、「食育」が注目されるようになりました。

氾濫する食情報から確かな情報を選択する力を育むことこそが、食の安全・安心を確保するために最も重要なことというわけです。

自分が口に入れようとしているものがどのようなものなのか。

それを知るための最も基本となるものが「食品表示」であり、食品表示の正しい見方を知ることこそが、健全な食生活を送るための第一歩となるのです。

 

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