アイアンバロン ＞ サプリメント＞ コンフリー論争について（ヒルトンハーブ社の見解）

ヒルトンケイナイン犬用ハーブ（英国製）

平素はヒルトンハーブ社の製品をご愛用いただきありがとうございます。

さてこの度、平成16年6月18日付でコンフリーを含む人間用健康食品等の販売の禁止が厚生労働省から発表されました。 http://www.mhlw.go.jp/topics/2004/06/tp0618-2.html

ヒルトンハーブ社は、1989年に有資格医療植物学者をスタッフに抱えるイギリスで唯一の動物用サプリメント会社として創立以来、コンフリーを使用したハーブ健康補助食品製品を製造・販売してまいりましたが、この15年間の中で今回厚生労働省から指摘がありましたコンフリーの主に根の部分に含まれるピロリジアンアルカロイドが原因となった肝臓等への健康被害の報告は一件もございません。必要があるときに適度に与えることは、他のどんなハーブと比べてもそのことが脅威になることはないと長年の研究に基づき確信しており、ご安心してご使用して頂けます。

また、動物用の飼料としてのコンフリーについては農林水産省からの指導や規制はございません。お客様のご心配を少しでも軽減して頂けたらと存じます。

尚、外用商品に関しましても引き続き販売いたします。

コンフリーを含む該当商品は下記の犬用ドライハーブミックス４品目とソリューション３品目です。

　犬用ドライハーブミックス
　・フィトセラピー
　・ベテラン
　・テンパーメンド
　・ハッカウェイ

　犬用ソリューション
　・ガストロフィト
　・ベテラン
　・テンパーメンド

この７品目につきましては、早急にコンフリーを除いた配合の製品を製造しております。（新配合に切り替えを行っております犬用ドライハーブミックスにつきましては、既にコンフリーを除いた配合の製品となっております。フィトセラピー⇒新配合名ガストリックス、ベテラン⇒新配合名ベテランサポート、テンパーメンド⇒新配合名トランキリティサポート）
ソリューションのコンフリー未配合製品の入荷につきましては追ってお知らせいたします。

コンフリー含有製品について、なおご不安をお持ちのお客様は、新製品入荷までしばらくお待ち下さいませ。

※現行商品にはコンフリーは使用されておりません。

Hilton Herbs Ltd. 輸入総代理店　有限会社ピーオー三六　田中　美奈子

長期間にわたり根部を飼料として与えるのは避けた方が良い。

コンフリーに関して数年ごとに繰り返される見苦しい論争について触れないわけにはいきません。コンフリーに関する多くの混乱と間違った情報は、その使用法について1968年に出版された記事によるダメージが一番大きなものの一つと考えられます。その筆者の先入観によるもので、コンフリーはある人たちからは、なんでも癒す優れたものと認められ、また他方の人たちからは有毒で危険なものと考えられるようになった、この事はまったく両極端な事象として現れました。コンフリーに主たる懸念されることはピロリジディン系アルカロイド（PAs）を成分の中に含有するということです。このアルカロイドはセネシオ属とルリジサ属の植物に含まれ、コンフリーはこの属の仲間です。このPAsは植物全草の特に根部に多く集中しています。

　コンフリーの種類は主に次の３種類です。

・Common Comfrey Symphytum offcinale

これはUK、ヨーロッパ、アメリカ固有の物で、ハーブ製品にもっとも良く使われるものです。

・Prickly Comfrey Symphytum asperum
・Russian Comfrey Symphytum x uplandicum

この名前にもかかわらずこの主はスエーデン産です。これはオーガニックガーデニングの第一人者であるヘンリー・ダブルデイによるハイブリッド（交雑種）で、彼の人生の多くを費やした、動物飼料と究極のたい肥、野菜を供給する研究の成果です。彼はすべて“Green”によるgardenerといわれています。

多くのコンフリーに対する危険性の警告は、オーストラリアと日本で行われたラットにより実験結果に関係しています。それは Symphytum asperum（UKで使われるコンフリーではなく、殆どの一般的ハーブ製品に使われているものではない）から抽出したアルカロイドをラットに注射した結果によるものです。精製した結合体（コンフリーの中に発見された発ガン性物質）がラットに注射された量は、ラットの体重キロあたり300gで、さらに餌に体重の33％にあたる量を与えられました。毒のことはさておいても、このコンフリーのみの食餌はタンパク質の欠乏症をひきおこし、結果としてラットは栄養失調になりました。そしてその時点で15％のラットは肝臓ガンを罹患し、内50％のラットが死にました。コンフリーの摂取量は、人間では5,607枚の葉を食べるのに相当します。馬に換算すると平均的な500キロの馬に、コンフリーが全草の5％に純粋な Symphytum アルカノイドを含むと計算しても150キロのコンフリーを摂取させる計算になります。どうぞ計算してみて下さい。（馬にコンフリーを与える一日の量はドライハーブで30gです。）

この報告は恐怖をさそう脅し的な考え方です。
英国のDEFRA（農林水産省）は最近、馬の飼料製品にコンフリーの根を使うべきでないと推奨しています。そしてコンフリーの葉も長期間にわたり与え続けないよう指導しています。わたし（ヒラリーセルフ）の考えでは、殆どの事象がそうであるように、必要である時に適度に与えることは、他のどんなハーブと比べてもそのことが脅威になることはなく、また外用についてはまったくこのことには関係がありません。

厚生労働省提示の「自主的な措置の実施」として、コンフリーを含むサプリメント商品の販売を見合わせることにいたしました。

尚、ワンちゃん用サプリメントにつきましては、農林水産省の管轄であり、農林水産省からは2004年6月19日現在、何の提示もされていないことを申し添えます。

〈ヒルトンハーブ社の対象商品〉

「フィトセラピー」
「ハッカウェイ」
「テンパーメンド」
「テンパーメンド ソリューション」
「ベテラン」
「ベテラン ソリューション」
「ガストロフィトソリューション」

※現行商品にはコンフリーは使用されておりません。